『中学版システム英単語』 はしがき 本文へジャンプ

1. 本書の構成

『<中学版>システム英単語』誕生

 本書は英語をゼロから学ぼうという読者向けの教材です。中学生はもちろん、最初から英語をやり直したいと思っている高校生、あるいは英語から遠ざかった社会人など、誰からも信頼され、誰にとっても学びやすいように作られています。本書の<キー・センテンス>を覚えれば、単語や熟語だけでなく、基礎的な英文法も実用的な英会話も自然と身につくようになっています。

実用英語でそのまま使う<キー・センテンス 600>

 本書の全ての見出し単語に、短い例文<キー・センテンス>がついています。これは、そのまま日常会話でも使える「使える」例文です。たとえば、代名詞のthisを提示するときに、教室英語の悪しき代表は、This is a pen.です。なぜなら、実際に「これはペンです」などという発言をする場面に出くわす可能性は極めて低いからです。thisについて学ばなければいけないのは、この代名詞が単に目の前の人や物を指示するということだけではなく、目の前にいる人を紹介するときにも使われるということです。そこで本書では、次のような<キー・センテンス>で示されます。

This is Susan. She is my classmate.
 こちらはスーザンです。彼女は私の同級生です。

<キー・センテンス 600>中学英語の全てを凝縮!

 本書の<キー・センテンス600>は中学の全単語・全熟語を含んでいるだけではありません。時制、不定詞、分詞、関係詞など、中学で学ぶ英文法の重要項目も全て含み、しかも登場順を主要教科書に合わせています。英会話、英文法、英語構文の全項目が<キー・センテンス>に凝縮されています。
さらに、本書では、複数の語法を学習する必要がある単語は、全ての意味で<キー・センテンス >に登場するように配慮しています。たとえば、whenという単語はStep 1 で「いつ」の意味で登場しますが、Step2では「~ときに」の意味で再登場します。このように前置詞や助動詞なども重要な単語、語法はもれなく確認できるように工夫されていますので、<キー・センテンス>を覚えれば重要項目を自然と網羅できます。
 また、<キー・センテンス>はすべて付録の音声CD1枚に収録されており、このCD1枚で中学英語を丸ごと学習できます。


教科書よりも詳しい<文法チェック>
 本書では、中学で学ぶ英文法の項目を抽出した<文法チェック>を設けました。接続詞、関係詞、不定詞、分詞などの厄介な文法事項も、これを読めば即解決です。教科書ではあまり解説されていないことも、本書ではくわしく掘り下げていますから、学校の進度と関係なく進めることも可能です。もちろん、<文法チェック>は<キー・センテンス>ともリンクしていますから、文法や構文も自然と頭に入るようにできています。
 つまり、本書の日本語さえ理解できれば、小学生でもStep 1から無理なく進められます。


語感を養う<語源>、<類義語>の記事
 従来の中学生向けの単語集は、訳語がいくつか並んでいるだけのものが主流ですが、本書は語源や類義語の情報を随所に配置し、その単語の語感をつかみやすいように配慮しています。たとえば、次のような記事です。

★ recycle [源]re(= again)+cycle(循環)

★preserve もprotectも、「自然を守る」「世界遺産を守る」という意味で使える
が、protectは「攻撃から守る」というイメージで、preserveは「変わらないように
現状を保つ」というイメージ。だから、preserve fruit with sugar 「果物を砂糖漬
けにする」というような使い方ができる。


 こういう記事は「覚えなければいけない」わけではありませんから、気が向いたときに読んでください。英語を使う上で役に立つヒントがきっと見つかるはずです。


音声CDとMP3

本書には2枚のCDが添付されています。1枚は<確認用CD>で、<キー・センテンス600>を収録した音声CDです。このCD1枚(70分)に中学英語の英単語・熟語・英文法が網羅されています。
 もう1枚はMP3ファイルの形式の<暗記用MP3-CD>で、<キー・センテンス+日本語訳+キーセンテンス+英単語>を一区切りとしたものです。音声を使ってゼロから記憶を作るためには、このMP3を繰り返しシャドウイング(*流れてくる英語に合わせて、口に出してついていくこと)をしましょう。
 音を使うことで倍以上早く英単語を覚えられたという報告もありますから、英語学習には音声の利用が不可欠です。


2.『<中学版>システム英単語』と『ワーク・ブック』(別売)の学習法

五感を使って覚えよう!
 とにかく本書の<キー・センテンス600>の英文を丸ごと覚えるのが大事です。そのためには、自分の全神経・全感覚を使うことが重要です。英文を漠然と読むだけでは頭に入りません。音声を聞き、声に出し、書いてみるこという作業を行うことで記憶は作られるのです。英文が自然と出てくるまで、何度も作業を繰り返しましょう。

★本書を読んで、例文、単語の意味、語法などを全て確認。
 ↓
★<暗記用MP3-CD>を聞きながら、声に出して覚える。
発音が下手でも大丈夫。とにかく大きな声で、何度も口に出すのが大事です。
 ↓
★『<中学版>システム英単語 ワーク・ブック』(別売)で英単語・例文を書く。
 ↓
★<確認用CD>で再確認。

 

忘れないために反復練習

 一度覚えたことも、そのまま放っておけば忘れてしまいます。長期間忘れない記憶を作るためには反復練習が何より大切です。同じ単語を最低でも5~6日は連続して確認しましょう。たとえば今日1~100まで覚えたら、最低5日以上は同じ単語を確認します。(覚えていても何度も確認することが大事なのです。)あるいは、少しずつずらしてもよいでしょう。たとえば今日1~100まで覚えたら、次の日は20~120を確認します。さらにその次の日は40~140、その次の日は60~160というようにすれば、同じ単語を5日連続で確認することになります。いずれにせよ、同じ単語を最低5日以上連続して確認するように計画してください。反復することこそ、「忘れない」コツなのです。


3.英語の先生方へ

中学教科書を徹底チェック

 中学校では約1,200語の英単語を教えるという文科省の指導に従って、すべての検定教科書は編纂されています。けれども、どの1,200語を選定するかは教科書によって大きな違いがあります。たとえばmedicine, pullは教科書Aには登場しますが、教科書Bには登場しません。反対に、above, appearなどは教科書Bに収録されていますが教科書Aには登場しません。しかも1,200語とは下限の目安に過ぎず実際には教科書によって収録語数も随分違うのです。
 このような教科書による違いを克服し、誰でもゼロから段階を踏んで学習ができることを願って本書は開発されました。まずは全ての教科書に登場する重要表現を収録し、そこから幅を広げるように構成しました。単語や熟語だけでなく、文法項目や会話表現についても各学年の履修項目を分析していますから、最初から読み進めれば学校と同じ進め方で自然と英会話や英文法も身につき、単語だけでなく、中学英語のすべてマスターできるようになります。
 また、中学の教科書や授業では深く触れられないことでも、その後の学習に大いに助けとなる英文法や語源の説明を、本書は豊富に収録しています。中学英語という閉じた世界ではなく、高校英語や実用英語への橋渡しとしても十分役割を果たせるはずです。


高校入試をチェック

 高校入試は教科書に収録されている単語だけでできているわけではありません。公立の一般の入試でも、教科書に収録されていない単語が注なしで登場しますし、反対に教科書には登場しても、高校入試では出現しない表現も数多くあります。
 そこで本書は徹底的に入試や資格試験もチェックし、中学1年生の教科書から最難関の高校入試に至るまで、無理なく進められるよう、次の4つのStepで構成しました。
 
  ▶Step 1 (←中1で複数の教科書で登場の単語・熟語 500)
  ▶Step 2 (←中2、中3で複数の教科書で登場の単語・熟語 500)
  ▶Step 3 (←公立高校の入試に必要な単語・熟語 500)
  ▶Step 4 (←最難関校入試に必要な単語・熟語 200)


<信頼>のデータベースとコンサルタント・チェック

 本書を執筆するにあたっては、以下のデータベースを使用しています。

 ▶中学校検定教科書(主要6社×3学年)
 ▶各社教科書傍用参考書
 ▶全都道府県の国公立高校入試全問及び主要私立高校入試3カ年分
 ▶各種実用英語の検定試験の問題
 ▶『Time』、『National Geographic』などの雑誌記事20年分以上
 ▶Bank of English (1億語以上)
 ▶400大学以上の入試問題20年分
 ▶英米の映画シナリオ、文学作品、論文を含むあらゆるジャンルの書籍数百冊

 また、本書の例文はすべて複数の英語母語のコンサルタントにチェックしてもらっていますので、本書の英語は実用英語として十分に活用できます。

 なお、本書の出版にあたりましては、Paul McCarthy先生、Preston Houser先生に英文を校閲して頂き数々の有益な助言を頂きました。また、小島茂様、上山匠様、斉藤千咲様をはじめ駿台文庫の皆様には、いつもながら著者と読者の仲介者としてご苦労を頂きました。ここに感謝の思いを広く明らかにしておきたいと思います。

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